【完】ある日、恋人を購入した。


…………


「資料室って何処っすか?」

「こっち」

「…」



そのあとは、部長に言われた通りに資料室の鍵を持って、二人でその目的の場所へと向かった。

あたしが先に歩いて、その後ろを有唯……神崎くんがついてきている。

そしてようやく到着するとその鍵をガチャガチャと開けて、そのドアを開いた。



「…!」



うわ…

やっぱり凄いことになってる。


あたしは目の前の資料室の散らかりように唖然とすると、やがてその入口のドアを閉めた。



「…すげー」

「…」



…その散らかりように、さすがの有唯くんもそう言って顔をしかめる。

って、そりゃそうだ。

今までの仕事に使った資料が、片付けられることなく乱雑に放っておかれてあるのだから。


…今からここを二人で片付けるのか。

しかも午前中までに。


そう思いながら、あたしはふいに腕時計を見る。

…あと三時間。まぁ…間に合う。かな。


あたしはそう思うと、何気なくチラリと有唯……神崎くんに目を遣った。



「…」



…誰か助けて。

すっごい気まずい。この状況。