【完】ある日、恋人を購入した。



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「シュウさんは、自分で自分に合う彼女を探したりしないんですか?」

「え、」



それから、数日後。

お仕事がお休みの前夜に、あたしはS.Shopに来ていた。

今日はこれから尚叶くんとデートで、今から映画を観に行く約束をしている。


そこで、待ち合わせであるこの店で、あたしは何気なくシュウさんにそう聞いてみたけど…。



「…ああ、俺が自分自身の100%合う女を見つけないのかってこと?」

「はい」

「ないよー。なんで?」



シュウさんは、少し笑ってそれを否定した。

…そういえば、シュウさんって結構遊んでるんだっけ。

特定の彼女は作りたくないのかな。


あたしはそう思いながらも、シュウさんの問いに答える。



「だって、人のを見るより自分のを知りたくなったりしません?」

「んー、まぁそれはあるけど」

「でも、探さないんですよね?」

「…まぁ、ほら…恋ってフクザツだからね」