冬休みも終わり、
もうすぐバレンタインデー♡
そして、私…如月椿の16才の誕生日‼

学校では、男の子たちがバレンタインを待ちわびている。


ある日の放課後。
私とカ~くんは金木犀の木の公園で話していた。

『椿~、甘いもの食べたいな~笑っ』

遠回しにチョコくださいアピール。笑

「買いに行く?」

そんなカ~くんをからかう私。

『エッ!?そうじゃなくて~…』

「チョコ欲しいの?笑っ」

『ん~…別に~♪』

澄ました顔で言うカ~くん。

「素直じゃないな~。チョコあげない‼」

『え~~~…欲しいな…』

ちょっと落ち込むカ~くん。
その反応が可愛くて、私はもっといじめたくなった。

「…私のこと…好き?」

カ~くんは顔を真っ赤にして私から目を逸らした。

「…嫌いなの?」

私はわざと目をウルウルさせた

『っ…嫌いなわけねぇだろ!』

「じゃあ…好き?」

『好きに決まってんだろ?』

そう言ってニッコリ笑うカ~くん。
かっこよすぎる…(///)

「チョコ、楽しみにしててね!」

『おぅ!』


そして…ついにバレンタインの日。

カ~くんとの約束は夜。
上手く出来るかな~…不安を抱きつつ、
私は朝からチョコ作りに励んだ。

「できた!」

我ながら、ある意味芸術的…笑っ
見た目も味も保証はできない。

「アッ!時間…!?」

何度も作り直したため、
約束の2時間前になっていた。
私はチョコを綺麗に包装して、急いで準備をした

「服装、おかしくない?」

お母さんに何度も確認する。
さすがに3回目で呆れた顔をしていた。

ブーッ、ブーッ、ブーッ、、

1通のメール…カ~くんからだ。