15分‥‥‥。

頑張れば、その時間以内につくと思う。


「けど‥‥‥」


私がそう躊躇っていると、


『あの丘を超えたら20秒で、
その意味を嫌でも知ることになるから。
疑わないで』


そのイヤフォンから流れてくる

聞き飽きた『自分の声』に、

体が反応して、私は思い切り走りだした。



―――――――――‥‥‥‥
―――――‥‥‥


「‥‥はぁ‥‥‥はぁ‥‥‥‥」