麗しき星の花

「琴音の弟?」

「はい、そうです。玲音、こちらがリィシンさんとリィファさんですよ」

「わぁ……」

 玲音は薄い茶色の瞳をキラキラさせると、琴音の後ろから飛び出し、シンとリィの目の前までやってきた。

「これから一緒に住むんですよね。わぁ、嬉しいなあ! 僕、リィシンさんみたいなカッコイイお兄さんが欲しかったんだぁ。仲良くしてくださいね」

「か、かっこいい……。あははー、いやー、それほどでも~。こちらこそよろしくな」

 シンは照れて頭をかく。

「はい、よろしくお願いします! それから……えへへ、僕、リィファさんみたいな素敵なマドモアゼルと初めてお会いしました」

 と、リィの前に跪き、白い手を取って愛らしい天使の笑みを浮かべた。

「今日から僕の心の中の天使として、貴女を見つめることをお赦しいただけますか?」

 リィは玲音の言っている意味が分からず、こてん、と首を傾げた。そこに琴音が声をかける。

「うふふ、玲音たら。お姉さんがもう一人出来たみたいで嬉しいのですね」

「うん! だってこんなに綺麗な人だよ? 琴音ちゃんと2人で並んだらお人形さんみたいだよ。かわいすぎて照れちゃうよねぇ」

「まあまあ、玲音たら」

 うふふ、うふふと笑い声が響く。

 何やらハイソサエティな世界に、シンとリィは若干引いた。悪い人たちではなさそうだけれど、この世界観についていけるか心配だ。