自分の部屋でベッドに寝転がり、シンは考える。
参考になる意見もあれば、まったく参考にならない意見もあった。そこから自分に合ったものを拾い上げて行けば良いのだが、うまく纏まらない。
同年代である瑠璃や孔雀や霸龍闘に聞いてみた方が良かったのかなぁ、と思いつつ(龍之介の名前が出てこないのは龍之介が龍之介であるからだ)、それでもひとつ、共通点があった。
みんな、楽しんでいるのだ。
場所は違っても、相手と過ごす時間を楽しんでいる。
(それなら、どこだ)
野菊はスポーツ万能だけれど、あまり体を動かすのは好きではないようだ。しかし娯楽施設に行ったりショッピングするには金はないし。それでも楽しめるところと言えば。
考えに考え抜いた翌日、シンは登校してきた野菊を見つけ、声をかけた。
「野菊、今度の休みに公園行くぞ。俺、お前の作った弁当が食べたい。おやつは俺が作っていくから、準備しといてくれー」
選んだのは公園。
楓や椛が色づいて、ちょうど見ごろだ。朝晩は白い息が出るほど冷え込み始めたが、日中なら暖かいし、それを見ながら一緒に弁当を食べるのがいいという結論に至った。
一方的に告げたにも関わらず、野菊は笑顔で了承してくれた。
彼女の笑顔を見て、次の休みが待ち遠しくなるシンなのであった。
参考になる意見もあれば、まったく参考にならない意見もあった。そこから自分に合ったものを拾い上げて行けば良いのだが、うまく纏まらない。
同年代である瑠璃や孔雀や霸龍闘に聞いてみた方が良かったのかなぁ、と思いつつ(龍之介の名前が出てこないのは龍之介が龍之介であるからだ)、それでもひとつ、共通点があった。
みんな、楽しんでいるのだ。
場所は違っても、相手と過ごす時間を楽しんでいる。
(それなら、どこだ)
野菊はスポーツ万能だけれど、あまり体を動かすのは好きではないようだ。しかし娯楽施設に行ったりショッピングするには金はないし。それでも楽しめるところと言えば。
考えに考え抜いた翌日、シンは登校してきた野菊を見つけ、声をかけた。
「野菊、今度の休みに公園行くぞ。俺、お前の作った弁当が食べたい。おやつは俺が作っていくから、準備しといてくれー」
選んだのは公園。
楓や椛が色づいて、ちょうど見ごろだ。朝晩は白い息が出るほど冷え込み始めたが、日中なら暖かいし、それを見ながら一緒に弁当を食べるのがいいという結論に至った。
一方的に告げたにも関わらず、野菊は笑顔で了承してくれた。
彼女の笑顔を見て、次の休みが待ち遠しくなるシンなのであった。