銃声がして、琴音は思わず目を背けた。あまりにも近い。あんな至近距離からでは、いくらリィでも避けきれない──。
そう思ったのだけれども、同時に金属音も鳴っていた。
はっとして琴音が顔を上げると、リィの前に赤髪の少年が立っていた。
両手で愛剣アストレイアを振り下ろした状態。床には真っ二つに切断された銃弾が転がっていた。
「……お前。俺の妹に、何してんだ」
ゆっくりと視線を上げる深海色の瞳に灯る、怒りの炎。それは彼が動くと揺れる、赤い髪に映し出されていた。
「ああ? なんだ、このチビは……」
大男はそう一笑しようとしたが、その笑顔が凍りついた。
ゆらりと、小さな少年から噴き出す覇気に当てられ、身が竦んだ。
「な……?」
精霊の力でもなんでもない。何故か動けない体に訳が分からなくなっている大男目掛けて、シンが跳躍した。
動きは追えても、体が反応出来るスピードではなかった。
大男の背より更に高く跳躍したシンは、両手で持ったアストレイアの柄尻で大男の脳天に一撃。そのまま大男の頭に手をついて、鼻の下目掛けて膝蹴り。更に肩に手をついて宙返りし、前のめりになった大男の延髄目掛けてまたアストレイアの柄尻を叩き込んだ。
「お前みたいに“覚悟”もないヤツが、武器を持つな」
最後は背中に蹴りを入れて、床に叩きつけた。大男は白目を剥いて意識を失う。一瞬の間の出来事だった。
他の不良たちが目を剥いている間に、シンはまず琴音に駆け寄り、怪我がないか確認した。そして琴音を連れてすぐにリィの元へ。
「大丈夫か?」
「……平気」
リィは頷くが、腫れあがった頬に、シンは眉根を寄せた。
そう思ったのだけれども、同時に金属音も鳴っていた。
はっとして琴音が顔を上げると、リィの前に赤髪の少年が立っていた。
両手で愛剣アストレイアを振り下ろした状態。床には真っ二つに切断された銃弾が転がっていた。
「……お前。俺の妹に、何してんだ」
ゆっくりと視線を上げる深海色の瞳に灯る、怒りの炎。それは彼が動くと揺れる、赤い髪に映し出されていた。
「ああ? なんだ、このチビは……」
大男はそう一笑しようとしたが、その笑顔が凍りついた。
ゆらりと、小さな少年から噴き出す覇気に当てられ、身が竦んだ。
「な……?」
精霊の力でもなんでもない。何故か動けない体に訳が分からなくなっている大男目掛けて、シンが跳躍した。
動きは追えても、体が反応出来るスピードではなかった。
大男の背より更に高く跳躍したシンは、両手で持ったアストレイアの柄尻で大男の脳天に一撃。そのまま大男の頭に手をついて、鼻の下目掛けて膝蹴り。更に肩に手をついて宙返りし、前のめりになった大男の延髄目掛けてまたアストレイアの柄尻を叩き込んだ。
「お前みたいに“覚悟”もないヤツが、武器を持つな」
最後は背中に蹴りを入れて、床に叩きつけた。大男は白目を剥いて意識を失う。一瞬の間の出来事だった。
他の不良たちが目を剥いている間に、シンはまず琴音に駆け寄り、怪我がないか確認した。そして琴音を連れてすぐにリィの元へ。
「大丈夫か?」
「……平気」
リィは頷くが、腫れあがった頬に、シンは眉根を寄せた。


