それを見下ろし、リィは言う。
「もう、しない……?」
「ああ?」
「もう、喧嘩、しない……?」
「な、なんだと!?」
「もう、悪いことしない……そう、約束出来る?」
「な……何ふざけたこと言ってやがる!」
指が更に折られた。大男が呻く。
「約束出来ないなら、あなたが悪いことするたび、誰かを傷つけようとするたび、私は現れる。あなたが『痛み』を覚えてくれるまで、何度でも、こうしてあなたの骨を折ってあげる……だから、約束して……もう、悪いことはしない、って……」
「ふ、ざけんなっ……がああっ!」
「指はね、全部で二十本……まだまだたくさんあるね……」
さらりと、愛らしい顔で恐ろしいことを言う少女に、大男は顔を引きつらせた。そうして、情けなく顔を歪める。
「く……す、すまなかったお嬢ちゃん、俺の負けだ。だからもうやめてくれ!」
リィはジッと、大男を見下ろす。
「もうこんなことはしねぇよ、ちゃんとそっちの嬢ちゃんにも謝る! だから許してくれ!」
必死の形相で懇願する大男。それをしばらくジッと見下ろしていたリィは、そっと大男の手を離した。
その瞬間。
「はあっはー、馬鹿め!」
今まで痛めつけられていたダメージはないのか。大男は素早い身のこなしで立ち上がり、リィを突き飛ばした。
「ここまでされて生かして帰すわけにはいかねぇ!」
大男はどこに隠し持っていたのか、拳銃を取り出してリィに向けた。肘の骨が折られた手と、指の骨が三本折られた手を合わせ、トリガーを引く。
「死んで詫びろおっ!」
「もう、しない……?」
「ああ?」
「もう、喧嘩、しない……?」
「な、なんだと!?」
「もう、悪いことしない……そう、約束出来る?」
「な……何ふざけたこと言ってやがる!」
指が更に折られた。大男が呻く。
「約束出来ないなら、あなたが悪いことするたび、誰かを傷つけようとするたび、私は現れる。あなたが『痛み』を覚えてくれるまで、何度でも、こうしてあなたの骨を折ってあげる……だから、約束して……もう、悪いことはしない、って……」
「ふ、ざけんなっ……がああっ!」
「指はね、全部で二十本……まだまだたくさんあるね……」
さらりと、愛らしい顔で恐ろしいことを言う少女に、大男は顔を引きつらせた。そうして、情けなく顔を歪める。
「く……す、すまなかったお嬢ちゃん、俺の負けだ。だからもうやめてくれ!」
リィはジッと、大男を見下ろす。
「もうこんなことはしねぇよ、ちゃんとそっちの嬢ちゃんにも謝る! だから許してくれ!」
必死の形相で懇願する大男。それをしばらくジッと見下ろしていたリィは、そっと大男の手を離した。
その瞬間。
「はあっはー、馬鹿め!」
今まで痛めつけられていたダメージはないのか。大男は素早い身のこなしで立ち上がり、リィを突き飛ばした。
「ここまでされて生かして帰すわけにはいかねぇ!」
大男はどこに隠し持っていたのか、拳銃を取り出してリィに向けた。肘の骨が折られた手と、指の骨が三本折られた手を合わせ、トリガーを引く。
「死んで詫びろおっ!」


