「そう」
リィは二挺の魔銃から風弾を早撃ち。大男は不良の影に隠れてそれを回避。風弾は不良の目の前で左右に別れ、後ろへと飛んでいった。それに大男が気をとられた一瞬の隙に、リィは懐に潜り込んだ。
大男は目を剥く。いつの間にこんな近くに。彼女の動きがまったく見えなかった。
慌てて距離を置こうとする大男の間合いに入り込み、高速歩法『活歩』から、急所である股間に膝蹴りを食らわす。間髪入れずに、更に腹部に貫手が刺さった。
思わず体をくの字に曲げた大男の足を払い、横に回りこんで延髄に手刀を加えながら床に顔面を叩きつける。
「どうしたの、喧嘩屋さん……まだまだいけるんでしょ……?」
大男の頭の上からそう語りかけると、彼は勢い良く起き上がってきた。
「この小娘がああっ!」
突進してきた大男の腕を取り、後ろに捻り上げる。そして躊躇うことなく肘の関節を外す。
「うぐあっ!」
思わず呻いた大男。これで左腕は完全に使い物にならなくなった。それでも右腕でリィに掴みかかってくる。リィはそれを冷静に見極め、その腕を取った。
襲い掛かってくる男の突進力を生かした背負い投げは、綺麗に決まった。背中から落とされた大男は、更に呻く。
それを見下ろしながら、リィは無表情に大男の腕を掴んだまま、その太い指を“普通は曲がらない方向に”思い切り逸らした。
「うがあああっ!?」
思わず叫ぶ大男。これには周りの不良共も戦慄する。
「な……て、てめぇ、この……! かわいい顔して、何しやがるっ……」
大男の声に、リィはこてん、と首を傾げる。
「だって、あなた、喧嘩がしたいんでしょ……? 人を痛めつけて楽しみたいんでしょ……? だからあなたにも、同じことをしてあげようと思って……」
もう一本、指の骨が折られる。
更に大男の悲鳴が零れた。
リィは二挺の魔銃から風弾を早撃ち。大男は不良の影に隠れてそれを回避。風弾は不良の目の前で左右に別れ、後ろへと飛んでいった。それに大男が気をとられた一瞬の隙に、リィは懐に潜り込んだ。
大男は目を剥く。いつの間にこんな近くに。彼女の動きがまったく見えなかった。
慌てて距離を置こうとする大男の間合いに入り込み、高速歩法『活歩』から、急所である股間に膝蹴りを食らわす。間髪入れずに、更に腹部に貫手が刺さった。
思わず体をくの字に曲げた大男の足を払い、横に回りこんで延髄に手刀を加えながら床に顔面を叩きつける。
「どうしたの、喧嘩屋さん……まだまだいけるんでしょ……?」
大男の頭の上からそう語りかけると、彼は勢い良く起き上がってきた。
「この小娘がああっ!」
突進してきた大男の腕を取り、後ろに捻り上げる。そして躊躇うことなく肘の関節を外す。
「うぐあっ!」
思わず呻いた大男。これで左腕は完全に使い物にならなくなった。それでも右腕でリィに掴みかかってくる。リィはそれを冷静に見極め、その腕を取った。
襲い掛かってくる男の突進力を生かした背負い投げは、綺麗に決まった。背中から落とされた大男は、更に呻く。
それを見下ろしながら、リィは無表情に大男の腕を掴んだまま、その太い指を“普通は曲がらない方向に”思い切り逸らした。
「うがあああっ!?」
思わず叫ぶ大男。これには周りの不良共も戦慄する。
「な……て、てめぇ、この……! かわいい顔して、何しやがるっ……」
大男の声に、リィはこてん、と首を傾げる。
「だって、あなた、喧嘩がしたいんでしょ……? 人を痛めつけて楽しみたいんでしょ……? だからあなたにも、同じことをしてあげようと思って……」
もう一本、指の骨が折られる。
更に大男の悲鳴が零れた。


