大男の巨大な張り手が襲い掛かってきていたのだ。それをいつものようにくるりと回転しながら避ける。大男はリィの動きに俊敏に反応し、リィとは反対に回転しながら拳を振るった。それもリィはくるくる体を回転させて避け、大男の背後に回りこんだ。そこから脇腹に突きを入れようとして──。
「おう、金髪のお嬢ちゃん! お友達がどうなってもいいのかよぉ!」
リィの髪は金髪ではないのだが、という突っ込みは置いといて。
琴音を捕まえた男の周りには、リィの拳を免れていた数人の男たちが、下卑た笑みを浮かべながら集まってきていた。その姿勢や、今にも琴音に襲い掛からんばかりだ。
リィは動きを止めた。
そこに大男の太い腕が、鞭のように襲い掛かってきた。リィの細い体は簡単に吹っ飛ぶ。壁に叩きつけられ、ずるりと床に崩れ落ちる。
「リィファさん!」
琴音が涙を浮かべて叫ぶ。
「さぁお嬢ちゃん、お仕置きはこれからだぜぇ?」
崩れ落ちたリィの顎を掴み、ぐい、と上を向かせる大男。リィは片目だけを開けて大男を見上げた。
動けない様子のリィを無理やり立たせ、なおも拳を見舞おうとする大男。それを見た琴音が声の限りに叫ぶ。
「お待ちなさいっ! わ、私の……私の大切な友人に手を上げるなど許しません。離しなさい!」
「ああん?」
剣呑な雰囲気で振り返る大男に、琴音ばぶるりと身を震わせた。しかしここはリィの危機だ。黙るわけにはいかない。
「あ、謝りなさい……暴力を振るったことを、今すぐに……!」
「お嬢ちゃん、何言ってんだよぉ。ボスにそんな口聞いたら、楽しむ前に殺されっちまうよぅ?」
琴音を捕まえている男がニヤニヤしながら耳元に囁く。それを見ている周りの男たちの笑い声が、波のようにうねり、琴音に襲い掛かってきた。
「おう、金髪のお嬢ちゃん! お友達がどうなってもいいのかよぉ!」
リィの髪は金髪ではないのだが、という突っ込みは置いといて。
琴音を捕まえた男の周りには、リィの拳を免れていた数人の男たちが、下卑た笑みを浮かべながら集まってきていた。その姿勢や、今にも琴音に襲い掛からんばかりだ。
リィは動きを止めた。
そこに大男の太い腕が、鞭のように襲い掛かってきた。リィの細い体は簡単に吹っ飛ぶ。壁に叩きつけられ、ずるりと床に崩れ落ちる。
「リィファさん!」
琴音が涙を浮かべて叫ぶ。
「さぁお嬢ちゃん、お仕置きはこれからだぜぇ?」
崩れ落ちたリィの顎を掴み、ぐい、と上を向かせる大男。リィは片目だけを開けて大男を見上げた。
動けない様子のリィを無理やり立たせ、なおも拳を見舞おうとする大男。それを見た琴音が声の限りに叫ぶ。
「お待ちなさいっ! わ、私の……私の大切な友人に手を上げるなど許しません。離しなさい!」
「ああん?」
剣呑な雰囲気で振り返る大男に、琴音ばぶるりと身を震わせた。しかしここはリィの危機だ。黙るわけにはいかない。
「あ、謝りなさい……暴力を振るったことを、今すぐに……!」
「お嬢ちゃん、何言ってんだよぉ。ボスにそんな口聞いたら、楽しむ前に殺されっちまうよぅ?」
琴音を捕まえている男がニヤニヤしながら耳元に囁く。それを見ている周りの男たちの笑い声が、波のようにうねり、琴音に襲い掛かってきた。


