麗しき星の花

 人同士の争い。それはこれからのミルトゥワの未来に起こり得ることだ。人は同じ歴史を辿るもの。他種族との友好が成った後には、もしかしたらそんな未来が待っているのかもしれない。

 しかし回避出来るものならば、その道を進みたい。人にとって一番最善の道を模索したい。そんな想いが写真から伝わってくるようだった。

 ああ、本当に。

 ちょっと見ただけでは種族を超えられるものがなんなのかなんて分からない。そう思わせられた。



 次のページはフランスのパリだった。和音が留学した先で、少しの間一緒に過ごしていたらしい。薄い色の波打つ髪が綺麗な女性が一緒に写っている。

「あ、琴音と玲音のお母さんだ」

「ええ。フェイレイさんとリディルさんとは楽しい時間を過ごしたと言っていましたよ」

「そっかー……」

「そうそう、そのパリの後、新婚旅行に行ったのよ。せっかく地球に来たんだから、のんびりした旅もして欲しいって、和音様の計らいでね」

 旅の最後は新婚旅行。碧色の海が一面に広がるリゾート地だった。眩しい太陽の下、それに負けないくらいの眩しい笑顔を見せる両親が写っている。

「その後、急によね」

「そう、急にでした」

 執事たちは顔を見合わせて頷き合う。

「なにが?」

「急に地球を旅立つって言い出したのよ。帰る方法が分かったって言って」

「花音様などは泣いて止められていましたな……。せっかく仲良くなれたのにと……」

「そうなのよ~。拓ちゃんには苦労をかけたわよねぇ~。宥めるのが大変で~」

「ええ……タイマントーナメント直前で、拓斗様も精神的に大変な時期でしたから……苦労されたことと思います」

 執事たちが昔を思い出してしんみりしている。