麗しき星の花

「あっ、これにゃんにゃん先生だ!」

「うふふ、龍娘(ろんにゃん)先生、ですよ、リィシンさん」

 琴音がやんわりと突っ込む。

「タイマントーナメントでは審判を務めていらっしゃいましたからね」

 東条が玲音の後ろから説明する。

「鬼龍ちゃんと、霸龍闘のお母さん、なんだよね……」

 なんだか不思議だ。自分たちの父と、瑠璃、めのう、孔雀ら兄妹の父と、鬼龍、霸龍闘の母。その3人が同じ写真に写りこんでいる。シンとリィは「へぇー……」と、なんとも言えない声を上げ、しばらくその写真に見入っていた。

「そうそう、瑠璃くんとめのうちゃんの写真があるわよ、ほら」

 次のページには、夜闇に浮かぶ紅葉が鮮やかに写っていた。その写真の下で翡翠の奥方こはくが、小さな赤子を両手に2人抱いていた。そしてその両隣にフェイレイとリディルが写っている。

「うわ……!」

「ふわあ……」

 シンとリィは同時に声を上げる。

 その写真は更に不思議だった。今双子が知る高校生の瑠璃とめのう。その2人の生まれたての姿。それと一緒に両親がいる。

「不思議だな……」

「うん、不思議……」

 そう呟く2人に、執事たちも琴音たちも、微笑ましそうに笑みを深めた。