あたしは、琢磨先輩に釘付け。 どっちかと言うと……… 演奏なんて耳に入ってこなくて…………… すると、急に手首をつかまれる。 でもあたしは琢磨先輩に釘付け。 横の方から引っ張られる。 やっとあたしは気づいて……… 「なっ、何ですか??」 びっくりして声を上げてしまった。 連れていかれたのは、図書館裏。 影になっていて薄暗いけど……… 手を引っ張り、ここまで連れてきたのが誰だかはっきり分かった。 「かっ、川野先輩……………」