テスト期間中は、午前のみで学校は終わる。
ホームルームが終わって、私は美奈としゃべりながら帰る支度をしていた。
「テスト終わったら夏休みかぁ。美奈は夏休みどうするの?」
「んー、ほとんど予備校の夏期講習かな。」
美奈は頭が良い。
私たちの通う女子校は、エスカレーターで附属の女子大に進学できる。
でも一部の頭の良い生徒は、外部の大学を受験する。
美奈もその一人だ。
…私は当然、エスカレーター狙いなんだけど。
「そっかー。つまんないなぁ。」
「彼氏でも作ればいいじゃん!芽衣子がその気になればすぐできるでしょ。」
自分で言うのもなんだけど、私は妙にモテる。
見た目はごく普通だし、スタイルだってチビで全然良くない。
でも、私はなんとなく、相手がこうして欲しいのかな、っていうのが、直感でわかるんだ。
男の子は女の子にこういう反応して欲しいとか、何を可愛いって思うかとか、自然とわかっちゃう。
知らず知らずのうちに男子のツボにはまってしまっているらしい。
「じゃあまた合コンしようよ!」
「だから、あたしは予備校で忙しいんだって!」
ケラケラ笑いながら廊下を歩いていると、
「秋野。」
と背後から呼び止められた。
げっ…!!!
夏川先生だ…
「あっ、じゃあ、あたし先に帰るねー!芽衣子バイバイ!」
とばっちりを恐れて、そそくさと美奈は逃げていった。
「数学科室までちょっと来なさい。」
「…はぁい…」
さっきのテストの出来の悪さの件かな…。
ウサギの謝罪じゃ効果なかったみたいだ。
ホームルームが終わって、私は美奈としゃべりながら帰る支度をしていた。
「テスト終わったら夏休みかぁ。美奈は夏休みどうするの?」
「んー、ほとんど予備校の夏期講習かな。」
美奈は頭が良い。
私たちの通う女子校は、エスカレーターで附属の女子大に進学できる。
でも一部の頭の良い生徒は、外部の大学を受験する。
美奈もその一人だ。
…私は当然、エスカレーター狙いなんだけど。
「そっかー。つまんないなぁ。」
「彼氏でも作ればいいじゃん!芽衣子がその気になればすぐできるでしょ。」
自分で言うのもなんだけど、私は妙にモテる。
見た目はごく普通だし、スタイルだってチビで全然良くない。
でも、私はなんとなく、相手がこうして欲しいのかな、っていうのが、直感でわかるんだ。
男の子は女の子にこういう反応して欲しいとか、何を可愛いって思うかとか、自然とわかっちゃう。
知らず知らずのうちに男子のツボにはまってしまっているらしい。
「じゃあまた合コンしようよ!」
「だから、あたしは予備校で忙しいんだって!」
ケラケラ笑いながら廊下を歩いていると、
「秋野。」
と背後から呼び止められた。
げっ…!!!
夏川先生だ…
「あっ、じゃあ、あたし先に帰るねー!芽衣子バイバイ!」
とばっちりを恐れて、そそくさと美奈は逃げていった。
「数学科室までちょっと来なさい。」
「…はぁい…」
さっきのテストの出来の悪さの件かな…。
ウサギの謝罪じゃ効果なかったみたいだ。
