「僕は、自分に自信がなくて、オドオドして暗い人間だったんです・・・」

「はい・・・」

「でも、僕の側にはいつも彼女が・・・幼なじみの亜紀がいてくれて・・・。こんな僕と仲良くしてくれてたんです・・・、そんな彼女が僕はずっと好きで」



黒瀬さんが話してくれる記憶を、私は黙って聞いた。
その幼なじみの人が、あのドレスの人?




「でも・・・、僕はその気持ちを伝えることはできなくて・・・。そうこうしているうちに、彼女は他の人と結婚することになって」

「え・・・」

「結婚式に、招待されたのに、僕は行くことが出来なくて・・・」




好きな人の結婚式・・・。
行くのは辛いよね・・・。



「でも、一目見たくて・・・、外からこっそり見に行ったんです・・・。その帰りに、事故にあって・・・」

「え・・・」




そのまま・・・?
そんな、悲しすぎる。