「全部集めたら黒瀬さんに返そう」
「うん・・・」
「じゃあ、次行こう」
また浅葱と手をつないで次の場所へ。
そこでも記憶のかけらを拾い集めとうとう最後の場所にやってきた。
「ここ・・・」
見えた映像で、ウエディングドレスを着ていた女性がいた教会。
もしかして結婚したのかな?
奥さんとの思い出の場所なんだろうか。
黒瀬さんは静かに教会を見上げていた。
なにか思い出しただろうか。
「黒瀬さん・・・?」
「あ、はい。すみません・・・。なんだか、切ない感覚があって」
「切ない・・・?」
幸せな場所、なんじゃないの?
でも、幸せになるはずだったのに死んじゃったんだもん、切なくなるものなのかな。
「あったよ。じゃあ始めようか」
浅葱が見つけてきた欠片を黒瀬さんに渡す。


