黄泉の本屋さん




風が身体を突き抜ける瞬間。
鮮明な映像が頭の中に浮かんだ。




子どもを腕に抱いて笑っている女の人。




ランドセルを背負って張り切った顔をしている男の子。





友だちと喧嘩して泣きながら帰っている男の子。




その姿は徐々に成長していく。
そして、その面影は黒瀬さんに思えた。

これって・・・。





最後に見えたのは、ウエディング姿の女の人と、その人を見つめている黒瀬さんの姿だった。






やっぱり―――――。
これは、黒瀬さんの記憶?