「はい。この契約書に手形をいただけますか?人を呼んでくるので待っていてくださいね」
机の上に契約書とスタンプ台を置き、私は浅葱を呼びに行く。
男の人は、たどたどしい手つきで手形を押していた。
「浅葱!暁!お客さんが!」
奥に向かって叫ぶと、パタパタと足音がする。
「ありがとう、奏音さん」
「仕事しますか!」
浅葱と暁が現れ、店頭に出る。
私もその後についていった。
「いらっしゃいませ。店主の浅葱です。お名前は、言えますか?」
「は、はい。黒瀬健太郎です・・・」
「黒瀬健太郎さん。わかりました。以来、お受けいたします」
浅葱は笑ってそう言う。


