扉を開けた瞬間、後ろから声が聞こえた。
「お姉ちゃん」
呼ばれ、私が振り向くと茜ちゃんの周りに光の玉が飛んでいた。
茜ちゃんを包む光はどんどん強くなっていく。
私は、時が止まったように固まってその様子をただ見つめてしまっていた。
「お姉ちゃん、ありがとう」
にっこりと笑ってそう言った茜ちゃん。
私はハッとして茜ちゃんに駆け寄った。
「茜ちゃん!」
「お姉ちゃん、・・・大好き」
そう言った茜ちゃんはさらに強まった光とともに消えてしまった。
コトリ。
音を立てなにかが落ちる。
床には、一冊の本が落ちていた。


