「ありがとう。じゃあ、人を呼んでくるから待っていてね」
浅葱を呼んでこなくちゃ、未練を晴らすことができない。
私は立ち上がり、浅葱を呼びに行った。
扉を開け、奥の部屋に向かって名前を呼ぶ。
でも、帰ってきたのは静けさだけで返事が聞こえない。
あれ?
どこに行ったんだろう。
屋敷の中にはいると言っていたのに。
「・・・ごめん、もう少し待ってもらってもいいかな?」
「うん」
「とりあえず、上がって?」
土間スペースに立っていた茜ちゃんを中に招き入れる。
茜ちゃんは礼儀正しくちょんと正座して座った。
可愛い。
こんなに小さい子どもなのに、なんてできた子なの。
「茜ちゃんは、何歳なの?」
「5歳」
手をパーにして教えてくれた。
5才か・・・。
幼稚園に通うくらいの歳ね。


