黄泉の本屋さん




「奏音さんの場合、少し特殊な状況なので、身体的には生きている状態と同じなんだよ」

「へ、へぇ・・・」

「現世に行けば、人の目にも触れるしね」

「え!?」

「ああ、でも。奏音さんの行動範囲へはいけないけどね」




私の考えを見透かしたように浅葱が言った。
なんでだよう。
シュン、と肩を落とす。




「どうして?私、住所だって言えるし・・・」

「・・・うん。その住所が、あっていればいいんだけどね」

「え?」

「・・・いや。とにかく、いけないんだよ。ごめんね」





浅葱さんに、ものすごく申し訳な下げに言われると、それ以上何も言えなくなる。
儚げな美少年に、悲しげな表情されると、胸が痛む。

側に行ければどうにか戻れるかもって思ったけど。
それが出来ればたぶんもっと早くにしてたよね。