浅葱がずっとここで待っていてくれたように。
私も、そんな浅葱に返していきたい。





「生きていた時間は浅葱さんのもの。でも、死んでからの時間は、ずっと浅葱のものだよ」





愛はたくさんあってもいいのかな。
私は確かに愛していたのだから。




「うん。これからは、ずっと僕のもの」





浅葱が私に触れる綺麗な指。
合わせたおでこから伝わる温もり。



「浅葱・・・愛してる」

「僕も、奏音さんの事を、愛してる」





ずっとずっと側にいよう。
永遠の時を、あなたと共に過ごそう。





おしまい