私はきっと、幸せ者だ。
他の誰よりも。


愛されてるその実感をずっと感じながら生きてこられた。



浅日さんのおかげ。
浅葱のおかげ。




「お義母さん・・・じゃなくて、奥さんには会えた?」

「ううん。彼女は迷いなく常世へ行ったようだからねここには立ち寄らなかったよ」

「そう・・・」

「そんな顔をしないで。彼女が思い残すことなく一生を終えれたという事なんだから。僕は嬉しいんだよ」




浅葱が護っていこうとしていた人。
きっと、忘れられない思い人。


私が、浅日さんの事を浅葱と同じくらい愛していたように。
きっと浅葱も、同じくらい、ううん、それ以上に愛していた人。




「僕の側には、奏音さんがいてくれるんでしょう?」

「・・・もちろん。ずっと、ずっと、私はここにいるよ」




だって、約束したのだから。