「僕ね、趣味で小説を書いてるんだけど。それが賞をとってね。そのお祝いをしてくれることになってるんだ」
「え、それじゃあ尚更・・・」
「きっと、母が食べきれない料理を作ってるはずだから、奏音ちゃんがいてくれた方が助かるんだ」
屈託のない笑顔でそんな風に言われたら、断りづらいよ。
そんな風に押し切られ、結局私は初対面の彼の家に行くことになった。
「小説なんてすごいですね」
「いや、賞を取っただけで、まだまだなんだよ」
「十分すごいと思いますけど」
「実は、趣味って言ったけど本当は小説家を目指してて。今回の章はまだ小さな小だからね。もっと大きな賞を狙って、デビューしたいんだ」
「素敵です。応援してますね」
夢を語る浅日さんはとてもキラキラと輝いている。
かっこいいと思った。
そんな風に、夢を持てるってすごく素晴らしいことだと思うから。
浅日さんの家は、綺麗な一軒家だった。


