「奏音さん?」 浅葱の声。 心配そうな声が、降ってくる。 ―仕事仕事って、家庭を顧みたことなんて一度もないじゃない! ―うるさい。俺だって、必死でやってるんだ。 なんなの、この声。 知らない。 知らない・・・? 本当に? この声を、私は、本当は知ってるんじゃない? 知らないふり、してるだけじゃ・・・・・。