黄泉の本屋さん




「穂高奏音(ほだかかのん)です・・・。高校3年の18歳」




私もそう自己紹介をした。
やっぱり、親子なんだろうか。
2人の関係性が気になる。




「戻(れい)」




浅葱が、静かな声で告げる。
その瞬間、ブワッと風が舞い上がる。

風が暁の周りを纏う。

風は勢いを増し、その姿を隠すと次の瞬間暁の姿が扇子に変わっていた。





「・・・え!?」




信じられない光景に目を瞬かせていると、その扇子は意思を持っているように浅葱の手に舞い降りた。
いったい、何が起きているの。


もしかして、これは夢・・・?
ああ、そうか。
夢だったんだ。



だからこんな知らない場所にいて、こんな不思議な光景を目の当たりにして。
ああ、そうか。
そうだったんだ。