浅葱の事が好き。



はっきりと、そう気づいてしまった。
私は生きている人間で。
浅葱は・・・。



そうだ。
結局、浅葱が何者なのかわからないままだ。


でも、あの本があるってことはやっぱり本当は人間で。
黄泉に行くべき人ってことで。



やっぱり。
あの本を、どうにかしなくちゃ。



でも、そうしたら浅葱は黄泉にいく・・・。




浅葱が黄泉に行ったら、もう、浅葱とはあえなくなるってことで・・・。




今まで、送ってきた人を思い返す。
あんな風に、浅葱も消えていくのか・・・。




それは、嫌かもしれない。
辛い。



好きだって、気づいたのに。
浅葱と、離れたくない。