目を覚ますと、浅葱の家だった。
何度が目を瞬かせて、自分の状況を整理する。



「あ、奏音さん。目が覚めたんだね」

「・・・浅葱」

「大丈夫?突然倒れたんだよ?」



心配そうに顔を覗かせる浅葱。
浅葱がここまで運んでくれたのかな?
運んでって・・・。



「ご、ごめん、浅葱!私、重かったでしょう!?」

「え?いえ。全然、軽かったよ」

「・・・やっぱり、運んだってそうなんだ・・・」




全く覚えてない。



「は、運んだって、どうやって・・・?」



布団に顔をうずめて尋ねた。
顔は絶対赤い。



「どうって・・・。両手に抱えて・・・」



お、お姫様抱っこ!?
浅葱って、結構腕力あるんだ・・・。