「はい。サプライズがしたいって、相談を受けていたんです」
「・・・そうか」
信じて、くれたんだ。
ゆめかさんの字、わかってくれたんだね。
少し離れた場所で見守っているゆめかさんも嬉しそうに笑っている。
「じゃあ、池野さんに、問題です!」
「え?」
「二人が、初めて出会った場所はどこでしょう」
「出会った場所?」
「そこに、次の問題があります。行ってみてください」
ゆめかさんが、そっと池野さんの隣に並ぶ。
視線は合わない。
そこに、いる事すら気づかない。
切なくて、悲しい。
けれど。
これから、最後のデートが始まる。
「・・・学校」
池野さんが呟くと、歩き出した。
その隣を寄り添うように、ゆめかさんが歩く。


