気づけば私はなにも荷物を持っていなくて、お金すら持っていない。
ここから帰るにも、こんな田舎から帰るにはお金が必要だ。
優しい人ならいいな。
そんなことを考えながら、返事を待った。
「あのー!」
しばらく待っても返事はなくて仕方なくもう一度叫ぶ。
もしかして、出かけてる?
鍵もかけずに不用心だなぁ。
そもそも、こんな田舎だし、見渡す限り他の家も見当たらなかった。
泥棒に入ろうとする人すらいないのかな。
「・・・はぁい?」
奥から、微かな声が聞こえた。
いる!
やっぱり、人がいるんだ。
よかった。
これで、すべて解決だ。


