黄泉の本屋さん



「心、本当に、僕は平気だから。心配してくれてありがとう」

「浅葱・・・。当たり前でしょう、心配するのは。無理しないでね」

「ああ、ありがとう」



私はなにも言えずうつむく。
私、なにも知らずに自分の思いだけ押し通して。

浅葱の優しさに、甘えてたんだ。



気づかなかった、知らなかったじゃすまないよ。
こんな・・・。




「浅葱も仕事中みたいだし、今日は帰るわね」

「ありがとう。また、会いに行くよ」

「うん。待ってるね、浅葱。バイバイ」




帰っていく心さんを見送る浅葱。
私は拳を握りしめる。





「浅葱・・・。ごめんなさい。私・・・」

「奏音さん。気にしないで。奏音さんが、救いたいって気持ちに共感したから僕も、力になることを決めたんだよ」

「でも・・・。浅葱が苦しむなんて知らなかった・・・」

「自分が苦しいことを理由に、大切な思いを斬り捨てるなんてしたくない。ちゃんと、納得できる方法を探そう」




浅葱は、優しい。
本当に、優しすぎるよ。