総司達が大坂へ出発して、早くも二週間が経過。最近は不逞浪士達もすっかり鳴りを潜め、表面上は平和・・・なんだけど、私の心は暗く沈みに沈んでいた。
 事の始まりは、三日前に遡る。
ーーーーー


ーーーーーーー


ーーーーーーーーー
 それは巡察の結果を報告する為、土方さんの部屋を訪れていた時のこと。
 カタカタ 歩「ん?何だろう?」
確認するため襖を開けると入ってきたのは、総司の式・北斗だった。
 歩「北斗、どうした?!」
 北『総司様から、言伝てを預かって参りました』
総司から?
 土「どうした?大坂で、何があった?!」
 北『“おかしな出来事が起こりました。本来なら、歩ちゃんの言った通りに歴史が動く筈なのに、力士達と乱闘になるどころか一君も腹痛にならなかった”と』
確かに、それはおかしい。一体どうして。
 すると、ある一つの可能性が浮上。
 歩「まさか・・・・・・私が史実を話したせいで、歴史が変わってしまった?」
 土「そいつは、あり得る」
 歩「そんな・・・・・・・・・!」
 北『歩様』