歩「なんか・・・すごく今更だね」
 平「色々と忙しかったからな。俺達もお前も」
 総「・・・確かにね」
 歩「?!そ、総司」
 つくづく思うけど、総司って背後霊?
 平「わっ、どこから湧いて出たんだよ総司。心臓に悪いぜ」
 総「平助って、たまにサラッと酷い事を言うよね。傷付くんだけど」
いやいや、アンタが自分でそうなる原因を作っているんじゃん!
 歩「とりあえず、この後で宴会ね?了解」
 総「島原かぁ。久々だなぁ」
 まさか、この時代で花街デビューする事になろうとは・・・。



 そして、新八さんと一が巡察から戻ったところで、島原へ幹部全員で繰り出す事になった。
因みに、源さんと山南さんは芹沢派の牽制という理由で、屯所にお留守番するのだそう。
 歩「うわぁ・・・」
 いざ島原へ到着した私が発したのは、まさかの感嘆詞。
 歩「華やかですね。私、花街に来たの人生初です」
 原「確かに、女一人で来る場所じゃねぇな」
 新「まぁな。おっ、着いたぜ」
どうやら、目的のお店に到着したらしい。看板を見ると、『角屋』と書かれている。
 歩「かどや?」
 平「違うぜ。ああ書いて、すみやって読むんだ!」
 一「・・・行くぞ」
そう言って、我が物顔で入っていく幹部。
 歩「う、うん」
 店内に入ると、とても豪華な内装が目に入る。それらに気後れしつつも、通されたお座敷で待っていると、スッと襖が開いて綺麗な女性が二人入ってきた。
 菊「おばんどすえ。旦さん方のお相手をさせて頂きます、菊どす」
 萩「同じく、お萩どす」
 菊・萩「どうぞ楽しんでおくんなまし」