すると、広間の奥で土方さんと山南さんと一緒に座っていた近藤さんが私を幹部に紹介した。
 近「話は聞いているな?昨日の入隊試験に合格して入隊する事になった、渡辺 歩君だ!渡辺君、すまんが自己紹介してくれるかね?」
 私は近藤さんの言葉に頷き、自己紹介する事にした。
 歩「近藤局長の御紹介に与りました、渡辺 歩と申します。よろしくお願いいたします!」
ぺこりと一礼すると、私を指差した幹部が自己紹介を始めた。
 新「俺は二番組組長の、永倉新八(ながくら しんぱち)。よろしくな、歩ちゃん」
 やっぱり筋肉マッチョだったんだ、新八さんって。
 原「俺は、十番組組長の原田左之助(はらだ さのすけ)。よろしくな、左之って呼んでくれ」
この人が種田流槍術の使い手で知られる、左之さんかぁ。手合わせしたいな~、アレで。
 藤「昨日も少し自己紹介したけど、改めて。八番組組長の藤堂平助!“平助”って呼んでくれ」
これが噂に聞く、三馬鹿トリオか。にしても、背が低いな藤堂さん。
 源「私は六番組組長の井上源三郎。“源さん”と呼んでおくれ」
 やっぱり、このホッコリさんが源さんだったか~。
 近「改めて、局長の近藤勇だ!よろしく頼むぞ」
頼れる大将だ。近藤さんは。
 山「では私も。改めて、副長の山南敬介と申します。よろしくお願いしますね、渡辺君」
新選組の名参謀!この時代の学識は、この人に師事するとしよう。
 土「同じく副長・土方歳三」
 もちろん知っていますよ、鬼副長。未来じゃ、とても有名だも~ん。
 沖「改めて、一番組組長 沖田総司」
最強の天才剣士と謡われるだけあって、とても強かったです。沖田さん。
 斎「改めて、三番組組長 斎藤 一」
本当に無口だったんだ、斎藤さんって。
 新「そろそろ食おうぜ!冷めちまう」
 確かに、勝手に幹部の自己紹介が始まったから、まだ食べてないや。
 近「そうだな。合掌!」
あっ、私も真似しないと。
 全「いただきます!」
わーお、息がぴったり。