さて、私も着替えるとするか。
 歩「じゃあ着替えますので、沖田さんは部屋の外で待っていて下さい」
 沖「分かった。終わったら呼んでね」
そう言って、沖田さんは部屋の外に出た。
 歩「よし、サクサク着替えよう」
制服を脱ぎ、素早く胴着に袖を通し袴を穿く。腰の辺りまである髪をポニーテールに結い、竹刀を持ったら準備完了。
 歩「沖田さん、着替え終わりました」
 沖「じゃあ、早速道場に行こうか。こっちだよ」
 やがて道場が近付くにつれ、私はつい無意識に武者震いした。この中にいる人達と試合がしたい。そう自分の血が騒ぐ。
 歩・沖「失礼します」
道場に入ると、土方さんが寄って着た。
 土「只今より、入隊試験を行う!渡辺、こっちに来い」
土方さんに示された場所に立つ。
 土「木刀と竹刀、どっちがいい?」
 どうやら、どちらかを選ばせてくれるらしい。
 歩「じゃあ竹刀で。私は自分のを使いますね」
 土「分かった。一番君隊士、前へ!」
土方さんが私の相手を指名した。いよいよだ。