沖「ここが屯所だよ」
 沖田さんと斎藤さんに連れられやって来た場所は、よくテレビの大河ドラマや雑誌などで目にする、あの立派な門構えのお屋敷だった。
 沖「歩ちゃん、ここで履き物を脱いだらついておいで」
 歩「はい」
そうして向かったのは、屯所の中にある1つの部屋に続く襖の前。
 沖「ひっじかったさぁ~ん♪」スパーンッ
沖田さんが、その襖を開ける。すると・・・・・・

 ?「だぁぁ~!総司、いつも襖は静かに開け閉めしろって言ってんじゃねぇかーー!!」キィーン
 開けた瞬間、部屋の中にいた誰かが近所迷惑になるのではなかろうかと思う位の大声を発した。
 貴方が一番、五月蝿いです。
 斎「只今、巡察から戻りました。副長」
 斎藤さん、落ち着きすぎ。ん?今、土方さんとか副長って・・・・・・まさか(汗)あの、鬼副長?!
 歩「壬生浪士組副長 土方歳三(ひじかた としぞう)!?」
 土「ん?おい総司、なんだその変な着物を着た奴は?」
 斎「俺と総司で巡察中、竹刀で浪士4名を瞬殺した上、俺達の役職を知っていたので連れて参りました」
 斎藤さんが手短に説明すると、土方さんの目付きが鋭くなった。
 土「お前、何者だ?おい斎藤、近藤さんと山南さんを呼んで来い」
 斎「承知しました」
斎藤さんは、二人を呼びに土方さんの部屋から退出していった。