「彩音、今…学校、来たくないだろ? 無理だけはするなよ。休みたい時は休んでいいから」




そう言ってくれるだけでも…少しは気が楽だよ…




「田上、頼むな! 俺が1日中、側にいるっていうわけにもいかないからさ。何かあったら、すぐ言って」




「分かった! 任せといて」




朝の事を、言おうか言うまいか迷ったけど……




言わなかった………




私が我慢してれば、いつか…ほとぼりが覚めるはず。




それまでの辛抱だよ…




話しながらでも、3人でやると、さすがにきれいになるね…




お願いだから、ずっとこの状態を保って欲しいと思う反面…




また、汚くなったら…掃除しにきてもいいよ…




先生と一緒なら…




こういう事でしか、学校では一緒にいられない…




家も…誰に見られてるか分からない…




もしかしたら…水谷先輩が私の事を恨んで、学校中に先生との事を言い触らしてしまうかもしれない…




バレるのが…怖い…




「お礼に、このおにぎりやるから」




どこかのコンビニで買ってきた、ただのおにぎりなのに…




3人で食べると、ものすごくおいしく感じるのはどうしてだろう…?




………………………??




おいしいはずなのに…




大丈夫だと思ったのに…




また、吐いた…………。