放課後、先生と梨華と一緒に、社会科準備室の掃除をする事になった。




「ちょっと、瀬名っち…何年ぶりだよ? ここ、掃除すんの」




「何年はないだろ? たまに、パパッとやってるよ」




「たまに、パパッとでこれ? 瀬名っち、掃除下手だね」




梨華と先生の会話、聞いてると、嫌な事忘れて笑えてくる。




「やっと笑った! やっぱ、彩音…笑ってた方がかわいい」




梨華…




「俺に言わせれば、笑ってなくても、かわいいけどな」




これって…オノロケだよね…?




「はいはい…」




梨華は適当に返事してるし…




「彩音、俺…掃除下手だけど、大丈夫か?」




「えっ?? はい…梨華と2人で頑張りますから」




「彩音、今の意味、分かってないでしょ?」




意味…………?




いや…梨華の言ってる意味の方が分かんないから…。




「私には、掃除は下手だけど、俺と一緒になってくれますか?って聞こえたんだけど?」




はぁ!!!!!!!?????




「そんな、プロポーズはしねぇよ」




「じゃあ、何て言うの?」




それは…2人っきりの時に、聞きたかったな…




「田上には教えない! その時がきたら、彩音だけに言うから」




先生…




私…もう、先生しかいないよ…。