「さっそくで悪いんだけど、今日の放課後から日誌書いて提出してな」




「はい…」




はぁ…………。これから1年もこんな日が続くのかと思うとマジで嫌だ。




「大丈夫だよ、上原。今年は特典付きだから」




特典?? そんなの聞いた事ないよ。




「そんなの聞いてないよー!!」




クラス中からブーイングの嵐。だろうね…。




「聞いてないだろうね。今から言うんだから」




何!? この先生。




「特典その①俺と毎日一緒に仕事ができる」




えっ…




「特典その②たまにだけどご飯ぐらいおごってあげる」




えぇぇーー!!!!




「特典その③遅くなる時は俺の車で家まで送る」




えぇぇぇぇぇ!!!!!!ありえない!!!!!




「どう?? 上原、うれしい?」




そんな事、聞かれてもねぇ…。でもそのホストスマイルはお願いだから止めて欲しい…。




「はい…」




「えぇーー!!!彩音ちゃんって瀬名っち狙いだったの??」




何でそうなるかなぁ。勘違いされちゃ困るよ…」




「冗談だから!冗談!!」




身振り手振りで思いっきり否定しといた。




梨華が言うには『瀬名っち、ショックそうな顔してたよ』って。