「お前、生意気なんだよ!!!」




ボコッ!!!!!!!!!!!




痛ったぁ……………




普通、お腹なんか殴んないよ…




痛くて、声も出ない…




校舎の裏なんて、誰も通らないから、助けてくれる人もいない。




そのまま、座り込んだ…




「これで済むと思うなよ」




そう言い残して行った。




キーンコーンカーンコーン。




あー…ホームルーム、始まっちゃったよ…




痛みが少し治まってから教室へ行った。




「上原が遅刻なんて、珍しいな」




先生…




先生の顔見たら、泣いてしまいそうだよ…。




「すいません…」




痛みを我慢してると…顔が引きつっちゃう…




「大丈夫?」




席に座ると、すぐ梨華が声をかけてくれる。




優しいね…




私は、もし梨華が私の立場だったら…どうするだろうって考えた。




私は梨華に何かしてあげられるだろうか…




「何かあったら、すぐに言ってね」




「うん…ありがとう」




梨華は気付いてるんだと思う…




水谷先輩の事だって…




だって、学校へ1歩、足を踏み入れただけで、あちこちから陰口が聞こえてくるんだから…




きっと…梨華も聞いたよね…?