こんな事になるなら…無理にでも先生に送ってもらえばよかった…。




今更、後悔しても遅い。




携帯を持ってる事も忘れて、ただひたすら走った。




そういえば最近、通り魔に刺されて犠牲者が出たってニュースでやってた。




私には、ありえないって思って聞き流してた。




まだ死にたくないよ…




家に着いて、まず鍵を全部掛けた。




3階まで登れるわけないのに、3階まで全部鍵を掛けた。




どうしよう……………。




1人じゃ…怖いよ…。




梨華に電話しようと思ったけど…




梨華だって、女の子だし…




男の人っていったら…先生ぐらいしか思いつかないけど…




やっぱ…無理だよね…。




電話する勇気がない…




これ以上、迷惑はかけられないよ…




1人で頑張るしかない…




とりあえず、お風呂に入って、すぐに布団に潜り込んだ。




朝になれば大丈夫だよね?




外が明るくなれば、何もできないよね…




でも、怖くて…一睡もできなかった。




「学校、行かなきゃ…」




休みたい気分だったけど、また先生に心配かけると思って行く事にした。




玄関のドアを開けるのが 怖い。




外はもう明るいんだから大丈夫…そう言い聞かせてドアを開けようとした。