「あのなぁ!!彩音が高校を卒業するまでは、子供は作らないからな!!」




ごもっともです…。




智希のお父さんと、お母さん。




想像してた人とは少し違ったけど、すごくいい人だって思った。




かなり修羅場になって…無理矢理、別れさせられるんだとばかり思ってた。




世の中、悪い人ばっかりじゃないね。




どうして、こんなにいい人が校長先生なのに…先生達はああなんだろう。




先生達が変われば、もっといい学校になるはずなのに…。




「まっ…現実はそうだよな。そんな事になったら校長としても、庇いきれないからな」




よかったぁ…。普通に校長先生だ。




結局、智希が折れて、智希のご両親が泊まる事になった。




一応、私は帰るって言ったんだけど…智希が泊まっていけって言うから…




まぁ…泊まる事にしたら智希のご両親も喜んでくれたし。




でも…やっぱり、智希が 1番に喜んでくれた。




今日も朝まで、一緒にいられるなんて幸せだよ。




夜ご飯は、定番の鍋をする事にした。




水炊きだったら、冷蔵庫の中の物で出来るし、簡単だから。




「彩音ちゃん、手伝うわよぉ」




「いえ、大丈夫です。座ってらして下さい」




未来の旦那様のお母さんと一緒に肩を並べて、料理をするの、すごく憧れてたんだけど…




結婚してからのお楽しみという事で…。