さすがに有名だけあって、すごい行列が出来ていた。




「すごいね…」




見た目とは違って、10分ぐらい待ったらすぐに乗れた。




いやぁ…テレビ取材もあるぐらい人気なのが分かる!!




超楽しかったぁ!!!




智希はとゆうと…




「はぁ〜…マジもう無理…」




だって。




乗ってる時も、私の手を折れそうなぐらい握りしめてたし。




もう少しでライトアップの時間。




それまでベンチでコーヒーを飲みながら過ごす。




「あのさぁ…俺、正月に実家に行くんだけど…彩音も一緒に連れて行くから」




えっ…!!??




いくら何でもまだ早いんじゃあ…




だって、まだ教師と生徒だよ?




「大丈夫なの…?」




「文句は言わせないから。親父は薄々気付いてるっぽいし…」




「智希に彼女が出来たって?」




「いや…そういう意味じゃなくて…」




この時は、智希の言ってる事が分からなかった。




後々、知る事になろうとは…。




ライトアップの時間が近付く。




「ラスト行こうか」




ラストはもちろん観覧車。




智希は千円札の束を出して、観覧車担当のおじさんに全部渡した。




「これで閉園までお願いします。邪魔しないで下さいね」




おじさんは苦笑い。




私のバックの中で待ってる智希へのプレゼント。




やっと出番だよ!!