智希との初めての遊園地に着いた。




周りは、びっくりする程に人!人!!人!!!




人ばっかり!!!!




「多いな…やっぱ」




「だね…」




「人酔いとか大丈夫?」




「大丈夫だよ。それより早くジェットコースターに乗りたい」




ここに来て初めて知ったんだけど、この遊園地はジェットコースターが有名なんだって。




乗る価値ありだね。




「ジェットコースターは最後に乗ろう…」




やっぱり…智希ってジェットコースター苦手なんだ。




結局、ジェットコースターは後で乗る事にした。




とにかく楽しくて、いろんな乗り物に乗った。




「ちょっと休憩しよっか?俺、飲み物買ってくるから…」




ちょっと…乗るスピード早過ぎたかな?




でも…智希は乗り物に乗ってる時も、歩いてる時もさりげなく手をつないでくれる。




普段は出来ないから…。




こういう遠い所でしか出来ない。




『バレた時は、俺が責任とるから』




智希はいつもそう言う。




でも…学校から智希がいなくなるなんて考えられないし、考えたくもない。




だから今は…これでいい。




ベンチに座って智希を待ってると、こっちを見ながら何かヒソヒソやってる2人の男がいた。




何か…感じ悪。




そう思って、移動しようとしたら…




「ねぇ、俺らと遊ばない?お金はこっちが持つからさぁ」




見るからに、遊んでそう…。




下心見え見えだし。