街はもう冬真っ只中。




空は雪が降りそうな色をしてる。




そして、もうすぐクリスマスがやってくる。




智希と迎える初めてのクリスマス。




ある程度の計画は立ててるけど…しかも自分で勝手に。




「彩音ー、クリスマスプレゼント決まった?」




「まだ…」




そう…。プレゼントだけは、なかなか決まらない。




ベタな財布や時計は、いいブランドのやつ持ってるし…




「彩音あげればいいじゃん」




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照れる…。




「いやぁ…」




相変わらず、智希は手を出してこない。




まぁ、クリスマスにバージンをあげてもいいけど…




やっぱ、形に残るモノあげたいし…




「まだ時間あるし、ゆっくり決めなよ」




「うん…」




プレゼントは梨華と一緒に買いに行く事にした。




もうすぐ朝のホームルームの時間。




みんなが慌てて走って行く。




私も梨華と一緒に急いでるっていうのに…




誰かが私の腕を掴んだ。




「中田先生…」




「おはよう」




ただの挨拶ならよかったんだけど…




掴んだ腕を放してはくれない。




「梨華、先行ってて」




「えっ…うん…」




梨華は躊躇いながらも走って行った。