バスは無事に空港に着いた。




ここから、飛行機で沖縄までひとっ飛び。




みんな、初めての飛行機で浮かれてる。




私は、初めてじゃないみたい…小さい頃に乗ったらしいけど、全然記憶にないんだよね。




「上原は、ちょっと残って。俺と一緒にゴミと忘れ物チェックお願い」




「はい…」




また智希と一緒にいられるって思ったら、何でもやれちゃうよ…




「ゴメン梨華。先行ってて」




「はぁ〜〜い」




ニヤニヤしながら、私と智希の顔を見ながらバスを降りた。




「何だ?あいつ…」




「さぁ…?」




梨華にはもう分かっちゃったのかな?




私と智希のよりが戻った事…




「じゃあ、後ろからお願い」




「うん…」




飛行機の時間もあるし、みんなを待たせてるから急がないと…




担任がいないんじゃあ、動くにも動けないよね?




「終わった?」




「うん。特に何もなかったよ」




「そうか。じゃあ、行こうか」




そう言ったのに、智希の足が止まる。




「そこ…ゴミ落ちてる」




「えっ?」




私の足元を見ると、小さなゴミが落ちていた。




拾おうと、座った。




「彩音…」




顔をあげたら…




智希のキスが降りてきた。