先生、ずっと愛してる。

体育祭の余韻が覚めた頃、もうすぐ修学旅行が近づいていた。




行き先は沖縄。それはだいぶ前から変わっていない。




「部屋割は、私が決めてもいいですか?」




「いいよー。賛成」




マジかい!!!




だいたい、こういう時はもめそうなもんだけどね。




でも、高校での最初で最後の修学旅行の企画に携われるのは、ちょっぴりうれしい。




絶対にみんなの記憶に残るものにしたい!!




だいたいの友達構成は分かってるつもりだから部屋割は簡単。




もちろん、私は梨華と一緒の部屋。




今からすごく楽しみ!!




「半袖のTシャツは、絶対に忘れるなよ」




智希の言葉にみんな驚いてる。




11月に行くのに、沖縄はまだ夏みたいな暑さらしい。




だから、長袖なんかとてもじゃないけど着れないんだって。




それに、沖縄はまだ泳げるらしく、去年は水着を持って行った人もいたとか。




さすがに地元の人は泳がないみたいだけど…




水着かぁ…




智希の前で水着なんて…




無理だぁぁぁ!!!!!




「俺、上原と田上の水着姿みたいなぁ…」




「えっ!!??」




私と梨華の声が重なる。




「変態ー!!」




「変態言うな!!瀬名っちだって見たいよな?上原と田上の水着姿」




どんな質問してんのぉ…




顔から火が出そうなくらい顔が熱い!!




「いや…俺は担任だから…」




その答えも答えになってないし。




梨華ったら…みんなにバレないようにニヤけてるし。