「今日のホームルームは文化祭の出し物を決めてもらう。飲食以外なら何でもいいから」




うちの学校、衛生面の事を考えて飲食を出せるクラスは限られている。




抽選で決めるらしいけど、うちのクラスは外れたらしい。




でも、飲食店をやると店番があるから、せっかくの文化祭を見て回れないという嫌な点がある。




だから、どのクラスもあんまりやりたがらない。




「じゃあ、上原。前出て話し進めて」




「はい」




最近、やっと智希の顔を見て話せるようになった。




離れたばかりの時は、目も見れなかった。




見たら、泣きそうだったから…




でも、もう大丈夫だよ。




「えっと…じゃあ、何かあったら意見をお願いします」




「劇は〜??」




「そんなのやったら、見て回れないじゃん」




結局はそれね…まぁ分かるけど。




好きな人や友達と一緒に回って楽しみたいよね。




私も…智希と一緒に回りたいけど絶対に無理だよね…




教師と生徒としても難しいかもしれない。




だって…絶対、女子が寄ってくるに決まってるんだから!!




梨華は、彼氏が遊びに来るって行ってたから邪魔はしたくないし…




「分かった!!ファッションショーは??」




「それいい!!作るまでは大変だけど当日は、そんなに時間かからないでやれるし」




「賛成!!」