最後は、この前、私のお腹を殴った先輩を見て言った。




下を向いちゃって…




結局、1人じゃ何もできないんじゃん…




あ〜…殴られた事、つい言っちゃったけど…




智希にも、梨華にも言ってなかったんだっけ…




「そして、黙って座ってる先生達!!どうして何も言ってくれなかったんですか?私が明日、いじめを苦に自殺したら、責任取れます?あんた達みたいな先生ばっかりだから、いい先生が1人頑張ったって…何も変わらないんですよ!!」




先生達はア然として聞いていた。




どうせ…この先生達には何を言っても無駄だと思う。




智希だけ…分かってくれれば…それでいい…




「よく言った!さすが俺の生徒!!」




智希…分かってる…?




そんな事言ったら明日から先生達に睨まれちゃうよ…?




「彩音ー、最高ー!!」




「彩音ちゃん、カッコイイ!!」




そして、うちのクラス…




やっぱ…いい。




このクラス…最高のクラスだよ。




そして…この事があってから、何も言われなくなった。




あんなに言われてたのに、まるで嘘のよう…




でも、先輩達に殴られた事を何で言わなかったんだと、智希と梨華にすごく怒られたけど。




これで…私にも、本当の幸せが手に入ったのかな?




「彩音、今日、泊まりに行ってもいい?」




「うん、いいよ」




今日は、久しぶりに梨華がうちに泊まりに来る。