澄良の家に着くと、波留の手を借りて外へ出た。
小刻みに震える指先。
熱のせいだけじゃない…。
怖さのせいもあった……。
「ふぅ…」
玄関の三和土に座り込む。
奥から澄良が走ってきて、薬を手渡してくれた。
「……ありがとう…澄良……」
ゾクゾク…とする背中を感じながら飲み込む。
腫れた喉にぶつかりながら溶けていく錠剤。
首筋が痛い…頭もぼぅ…とする…。
「…少し寝ていく?布団敷くから…」
奥へ行こうとする澄良の手首を引っ張った。
「…いい。帰る……」
迷惑はかけたくない。
体調を壊したのは自分のせい。
うたた寝のせいでもないーーー。
「じゃあ波留、送ってって!」
澄良が願うように頼む。
当然の如く彼が頷く。
嫌だ……でも、ここには自分の車が無い……。
「…袂の休憩所まででいいから……」
車に乗り込んでから言った。
「何言ってんや!家まで連れてくに決まっとるやろ!」
アホか…と呆れられる。
有り難いけど、これ以上一緒にいたくない……。
「…夕夏、無理せんと送ってもらお!車はまた持ってってあげるから」
後ろに乗った澄良が話す。
二人してお節介…。
悲し過ぎる……。
「ふっ……うぅ……ぐすっ……」
情けなさ過ぎる。自分が……。
「…なんで泣くんだよ。熱上がんぞ」
「そうだよ、泣き止んで…」
心配する声…。
そんなふうに、思いやってもらえる人間じゃないよ……私はーーー……
小刻みに震える指先。
熱のせいだけじゃない…。
怖さのせいもあった……。
「ふぅ…」
玄関の三和土に座り込む。
奥から澄良が走ってきて、薬を手渡してくれた。
「……ありがとう…澄良……」
ゾクゾク…とする背中を感じながら飲み込む。
腫れた喉にぶつかりながら溶けていく錠剤。
首筋が痛い…頭もぼぅ…とする…。
「…少し寝ていく?布団敷くから…」
奥へ行こうとする澄良の手首を引っ張った。
「…いい。帰る……」
迷惑はかけたくない。
体調を壊したのは自分のせい。
うたた寝のせいでもないーーー。
「じゃあ波留、送ってって!」
澄良が願うように頼む。
当然の如く彼が頷く。
嫌だ……でも、ここには自分の車が無い……。
「…袂の休憩所まででいいから……」
車に乗り込んでから言った。
「何言ってんや!家まで連れてくに決まっとるやろ!」
アホか…と呆れられる。
有り難いけど、これ以上一緒にいたくない……。
「…夕夏、無理せんと送ってもらお!車はまた持ってってあげるから」
後ろに乗った澄良が話す。
二人してお節介…。
悲し過ぎる……。
「ふっ……うぅ……ぐすっ……」
情けなさ過ぎる。自分が……。
「…なんで泣くんだよ。熱上がんぞ」
「そうだよ、泣き止んで…」
心配する声…。
そんなふうに、思いやってもらえる人間じゃないよ……私はーーー……

